「エドガー・ケイシーに学ぶ 幸せの法則」を読んで

スピリチュアル/宙の法則/愛と平和

――スピリチュアルって、こんなにあたたかくて、シンプルだったんだ

「幸せって何だろう?」
この問いに明確に答えられる人って、実はあまりいないかもしれません。
お金? 健康? 人間関係?
それとも、“何も問題がない状態”のこと?

私もずっと、幸せについて考えてきました。
でもいつも答えはぼんやりしていて、「今はまあまあ幸せかな…」という程度。
そんなときに出会ったのが、**光田秀さんの著書『エドガー・ケイシーに学ぶ 幸せの法則』**でした。

読み終わったあと、私は心からこう思いました。
**「幸せって、特別なことじゃなく、“自分の内側”で感じ取るものなんだ」**と。


難しい話じゃなく、じんわり沁みる“やさしいスピリチュアル”

この本は、20世紀のアメリカで「眠れる預言者」と呼ばれたエドガー・ケイシーの膨大なリーディング(トランス状態で語った霊的アドバイス)から、「幸せとは何か」をテーマにエッセンスをまとめたものです。

スピリチュアル本と聞くと、難しそう、宗教的、怪しそう…と感じる人もいるかもしれません。
でもこの本はまったく違いました。

語り口はとてもやわらかく、まるで静かな川の流れのよう。
「正しさ」や「こうすべき」といった押しつけは一切なく、読んでいるうちに、自分の内側に静かに語りかけられているような感覚になります。

ページをめくるたびに、自分を見つめ直すヒントがそっと差し出され、「それでいいんだよ」と背中をやさしく押してくれる。
まさに“読むセラピー”のような本でした。


幸せになるために、「がんばる」必要はない?

本書の中で繰り返し語られているのは、**幸せとは「外から得るもの」ではなく、「自分の中に気づくもの」**というメッセージです。

これは一見、当たり前のように聞こえるけれど、実はとても深い言葉です。
私たちはつい、仕事で成功する、恋人に愛される、お金を稼ぐ…といった“結果”に幸せを求めてしまいがちです。
でもケイシーの教えでは、幸せは「今ここにある自分をどう見るか」によって決まるというのです。

たとえば、「今日一日、感謝できることを3つ見つける」。
たったそれだけで、心の状態は驚くほど変わります。
幸せとは、小さな気づきの積み重ねであり、それは誰にでもできることなんだということに、この本を通して気づかされました。


心と体、魂はひとつながり

もうひとつ印象的だったのは、ケイシーが「心と体と魂のバランスがとれているとき、人は本当の意味で健康であり、幸せである」と語っていたことです。

たとえば、怒りや不安といった感情を無視していると、それが身体に現れる。
逆に、心が穏やかでいると、身体も整い、人生もうまく流れ始める。

こうした考え方は、今でこそ“ホリスティック”や“統合医療”という形で注目されていますが、ケイシーはすでに100年前にその大切さを説いていました。

この本では、ケイシーの考えを、日々の生活の中でどう実践するかが具体的に紹介されています。
たとえば、「笑顔で食事をすること」「怒りの前に深呼吸すること」「夜寝る前に、自分に“今日もありがとう”と言ってあげること」。
どれもシンプルだけど、心にじんわり効いてくるものばかりです。


どんな人に読んでほしい?

この本は、特別な知識も、スピリチュアルな経験もいりません。
むしろ、以下のような方にこそ読んでいただきたいと思います。

  • 最近なんとなく心が疲れている

  • 人と比べて、自分に自信が持てない

  • 生きている意味がわからなくなるときがある

  • スピリチュアルに興味はあるけど、どこから始めていいか分からない

読み終わったあと、ふっと心が軽くなり、**「今のままの自分でも、幸せを感じていいんだ」**と思えるようになる。
そんな優しさに包まれた一冊です。


最後に

“幸せ”という言葉は、とてもシンプルで、誰もが知っているのに、私たちはつい複雑に考えてしまいます。

でもこの本は、エドガー・ケイシーという不思議な人物を通して、幸せの本質をとても人間らしく、あたたかく教えてくれました。

「幸せは、誰かから与えられるものではなく、気づくもの」
「その気づきは、今日の中にも、すでにある」

もし、あなたが今、少しでも「もっと穏やかに生きたい」「幸せを感じたい」と思っているなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。
ページをめくるごとに、心の奥に静かに届く言葉が、あなたをやさしく励ましてくれるはずです。

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