『2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション』感想

宇宙意識・次元上昇

――人類の目覚めと“神”という存在への再接続を描く衝撃のビジョン

2013年という年に、何かが起こる――。
当時、世界のスピリチュアル界隈では「アセンション」という言葉が飛び交い、2012年12月21日にはマヤ暦の終了と共に地球が“次の次元”に進むという予言が話題になりました。そんな時代の流れの中で出版されたのが、並木伸一郎氏によるこの一冊『2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション』です。

タイトルからしてかなり刺激的ですが、中身はそれ以上に濃密で衝撃的でした。この本は、単なるオカルトや陰謀論ではなく、宇宙の摂理、古代文明の知恵、超常現象、そして人間の意識の変容を総合的に扱った壮大なスピリチュアル・ビジョンとでも言うべき内容です。

読んでいて最初に驚かされたのは、「神」という存在を、宗教的・抽象的な観念としてではなく、“人類と実際に再会する存在”として語っている点です。本書では、神とは遠く離れた天界にいる存在ではなく、私たちの祖先であり、宇宙を創った存在と交信可能な“高次の知性”であるという立場が取られています。そして、その神との再会の時が、「2013年から始まる」と明言するその主張は、当時としては大胆極まりないものでした。

この本の構成は、予言的なメッセージ、科学や歴史の裏話、宇宙人や異次元存在の話、そして人類意識の進化など、多岐にわたります。一見すると突飛に感じられる内容もありますが、並木氏の語り口は終始冷静で論理的。決して読者を怖がらせたり煽ったりするような姿勢ではなく、「これからの地球と人類に何が必要か」を丁寧に問いかけるような優しさが感じられました。

特に心に残ったのは、「私たち一人ひとりの“意識のあり方”が現実を作る」というテーマです。これはスピリチュアルの世界ではよく語られることですが、本書ではそれが単なる理想論ではなく、量子論や古代の叡智との繋がりを通して実にリアルに語られています。「神を見る」とは、外側に存在する偉大な存在を拝むことではなく、自分の内なる神性と繋がること。そのように受け取ると、本書のタイトルにも深い意味が込められていることがわかってきます。

また、アドバンスト・エディションというだけあって、通常版からさらに内容が拡張されており、古代シュメール文明やアヌンナキ、宇宙人との関わり、さらにはレプティリアンなどの闇の勢力にまで言及されています。これらの話題は一般にはタブー視されがちですが、本書では人類史の“封印された側面”として取り扱われており、それが陰謀論に陥ることなく一貫した視点で描かれているのが印象的でした。

もちろん、こうしたテーマに対しては懐疑的な見方もあると思います。実際、科学的な裏付けが薄い部分も多く、信じるか信じないかはまさに“あなた次第”という姿勢でもあります。しかしこの本の価値は、ただの情報の正否以上に、「自分自身と世界の本質をどう見るか」を問いかけてくる点にあると感じました。

私はこの本を読んで、「真実は一つではなく、無数にある」という感覚を改めて強く持ちました。そして、そのどれを選ぶかによって、自分の現実も変わっていく。そういう意味で、この本は“未来を創るための鏡”のような存在だと思います。

スピリチュアルやオカルトに少しでも興味のある方、2012年〜2013年の“時代の波”を感じた方、あるいは「今の世界はどこかおかしい」と感じている方には、ぜひ一度手に取ってほしい一冊です。そして、読み終えたあと、自分の中にある「神性」と静かに向き合ってみてください。

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