「私たちはどこから来たのか?」
「一族とは何か?家系とは何を意味するのか?」
そんな深遠な問いに、優しく、しかし力強く答えてくれるのが、ロシア発のスピリチュアルシリーズ『響きわたるシベリア杉』の第6巻『一族の書』です。
本書は、単なるスピリチュアル本にとどまらず、人間の魂と血筋、祖先と子孫、そして“時間を超えた絆”について深く掘り下げています。過去・現在・未来をつなぐ「家族」という聖なる空間を、まるで詩のような優しい言葉で描き出している一冊です。
一族とは「魂の連なり」
『一族の書』では、アナスタシアが人類の歴史のなかで失われてきた「家族」「血筋」「祖先とのつながり」について語ります。
私たちは決して、偶然に今の家系に生まれたわけではなく、魂の旅路の中で最もふさわしい流れのなかに“選ばれて”生まれてきている。
その視点は、日々の生活の中で忘れがちな「家系の尊さ」「家族の意味」を再認識させてくれます。
アナスタシアは言います。「あなたの先祖の中には、あなたの誕生を心から願い、準備を重ねてきた魂たちがいる」と。
この一言だけで、自分のルーツに対する愛と敬意が自然と湧いてくるから不思議です。
書くこと=創造の力
この巻では、タイトルにもある「書く」という行為が非常に重要な意味を持って登場します。
「一族の書」とは、自分の家系や家族の歴史、想い、願い、知恵などを後世に伝える“聖なる書物”のこと。
これは単なる日記や系譜ではなく、「愛の記録」であり、「魂の遺産」なのです。
アナスタシアは語ります。「文字には力が宿る。意図を込めて書かれた言葉は、未来に光を届ける」と。
SNSやデジタルに頼る現代だからこそ、「自分の手で書くこと」「家族の歴史を残すこと」の大切さが、胸にしみるように響いてきます。
血筋とカルマの乗り越え
多くのスピリチュアルリーダーが「家系のカルマ」を語りますが、アナスタシアはそれを“恐れ”ではなく“光”として描いています。
確かに、家族にまつわるトラウマや過去の痛みを抱えている人は少なくないでしょう。しかし『一族の書』では、それらもすべて「癒され、清められ、再生されるべき神聖な流れ」として語られます。
自分自身の過去を赦し、祖先の想いを受け継ぎながら、自らが新たな未来を創造していく。
本書はそんな「希望の書」として、読者一人ひとりの胸に深く届くのです。
子どもたちへ残すべきもの
『一族の書』を読んで特に心を打たれたのは、「次の世代への贈り物」という視点です。
お金でも、土地でもない。最も価値ある贈り物は、「愛と叡智のこもった記録」だと、アナスタシアは教えてくれます。
たとえば、庭にどんな植物を植えたか、どんな想いで暮らしていたか、日々何を大切にしていたか……。
そうした“日常の記憶”こそが、子どもたちの魂を支え、導く灯火になるのです。
自分の人生をどう生きるかが、そのまま次世代へのメッセージになる。そんな責任と喜びを同時に感じさせてくれる内容でした。
アナスタシアシリーズの真価がここにある
シリーズを通して共通しているのは、「外側の情報に振り回されるのではなく、自分の内なる声に耳を澄ますことの大切さ」。
この第6巻『一族の書』は、特に“家系の癒し”“ルーツへの感謝”“未来を創造する力”といったテーマに深く迫っており、読む人によっては号泣するほどの感動をもたらすかもしれません。
こんな方に特におすすめです:
-
スピリチュアルな自己探求に興味がある
-
家系・祖先・血筋に意識が向いている
-
子どもや孫に何を残すかを考えている
-
家族関係や親子関係を見直したい
-
人生の意味を深く知りたい
最後に|“一族の書”はあなた自身の物語
『一族の書』は読むための本ではありません。読むことで「自分自身の物語を書きたくなる」不思議な一冊です。
ルーツを辿ることは、自分自身を思い出すこと。
家族を癒すことは、未来の自分を癒すこと。
この本を手にしたすべての人が、「つながり」の力と「記録」の神聖さに気づき、人生をより美しく紡いでいくことを心から願っています。
コメント